教育サービス 株式会社ライフマップ

LINEでの開封率が3.5倍に!ライフマップが描く高校生向け進路支援

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プロジェクトの概要

導入前の課題
  • メールの配信では高校生に情報が届かない
  • 一度きりの接触で終わってしまい、継続的な関係構築に課題
  • 高校生の属性に合わせたパーソナライズされたLINE配信ができない
導入プラン
  • LITTLE HELP CONNECT Standard
  • 導入支援サービス
導入後の成果
  • パーソナライズされたコンテンツの提供で開封率が3.5倍に向上
  • ユーザー(高校生)との継続的なコミュニケーションの実現
  • AIチャットボットによる24時間進路相談サービスの提供

取り組みの内容

提供事業

株式会社ライフマップ(以下ライフマップ社)は「夢中があれば、世界は変わる」を企業スローガンとして掲げ、メディアコンテンツ事業、イベント企画運営事業、プロモーション企画事業の3つの事業を提供する企業です。運営する「コレカラ進路.JP」は高校生のための進路検索サービスで、年間300万以上のページビューを誇ります。今回、コレカラ進路.JPのユーザー(高校生)とのコミュニケーションを改善するためにLITTLE HELP CONNECT(HubSpot LINE連携)を導入いただきました。

◆企業サイト
https://lifemap.jp

◆コレカラ進路.JP
https://korekarashinro.jp

導入の背景

今回のインタビューに応じてくれたのはコンテンツマーケティング本部の島田さんと新倉さんです。島田さんはコンテンツマーケティング本部の部長で、新倉さんはLINEマーケティングの実務を担当されています。2023年1月にコレカラ進路.JPのマーケティングを強化するためのツールとしてHubSpotを導入されたライフマップ社。そのタイミングでLITTLE HELP CONNECTの導入を検討いただいた背景について、島田さんに尋ねました。

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島田さん:
元々、自社の顧客データベースはあったのですが、ステップ配信などのマーケティング機能が不十分だったため、HubSpotを導入しました。ユーザーとのコミュニケーションを一度きりで終わらせるのではなく、継続的なコミュニケーションでユーザーとの長期的な関係を築きたいと考えていたんです。

ただ、多くの高校生がメールアドレスを持っていない、または使用していない現状があるため、メールではなく、高校生が日常的に使用しているLINEを活用したいと思いました。その際に候補に上がったのがLITTLE HELP CONNECTです。HubSpotのデータを元に学年や地域ごとにセグメントを分けてLINEでコンテンツを配信できると考え導入を決定しました。代表の石川が積極的にツール選定に関わり、LITTLE HELP CONNECTを推薦したのも決め手の一つです。

LINEを通じて高校生と繋がり、パーソナライズされたコンテンツを提供することで、より効果的な情報配信を目指しました。導入にあたり機能の豊富さと同時に、実際に使いこなせるかどうかは不安でしたが、導入時や導入後のサポートが丁寧で、質問にも迅速に対応してくれたためとても助かりました。

活用方法

ライフマップ社では高校生とのコミュニケーションを深めるために以下の施策を実施しました。

①パーソナライズしたコンテンツ配信
学年や地域、時期などユーザーの状況や興味関心に基づいたコンテンツをLINEで配信しました。1年生には「将来の夢や進路を考えるためのコンテンツ」、3年生には「卒業間近や受験シーズンに必要な情報」、進路が決まっていない学生には「将来の可能性を探るコンテンツ」などです。

②高校生ミライ診断
新規の友だち獲得のために、LINEのチャットボットを活用した診断コンテンツを2024年3月にリリースしました。ユーザーは5つの質問に答えるだけで診断が可能で、一人ひとりの個性や興味を踏まえ、15職種の中から自分らしさが活かせる仕事を紹介します。
参考)現役高校生の声に応えたLINE進路サービス 適職診断ツール『高校生ミライ診断』をリリース

③AIチャットボット「AI進路サポーターβ」
さらに2024年5月にはLINEを使った進路相談ツール『AI進路サポーターβ』を提供開始しました。これまで月2回の頻度で高校生を対象としたLINEを使った個別進路相談会を実施していましたが、高校生からの「好きな時に相談したい」という要望に応えるため、LITTLE HELP CONNECTのAIチャットボット機能を活用しました。
参考)高校生の進路相談に24時間対応 『AI進路サポーターβ』提供開始

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新倉さん:
今回のLINE施策を実施するにあたり、HubSpotに格納している会員データとLINE情報の名寄せ(ID連携)は重要な課題でした。そこで「高校生ミライ診断」での診断結果を見るために、名寄せに必要な情報を入力してもらうようにしたんです。その結果、既存の会員データとの高い連携率を実現できました。

「AI進路サポーターβ」では生成AIを利用している旨を明記し、誤った情報を提供する可能性があることを説明しました。またサービスに「β(ベータ)」と名付けることや、キャラクターに初心者マークを付けることで、ユーザーの期待値を適切に調整しています。

導入後の成果

LITTLE HELP CONNECTを導入してHubSpotとLINEを連携した結果、定量・定性の両面でさまざまな成果が出ています。

まず適切なセグメント配信ができるようになったことで、開封率が導入前の20%から58%に大幅に改善ししました。また月1件程度だったLINE経由の資料請求が、月に3件程度に増加しました。また高校生ミライ診断を通じて新規の友だちを多数獲得できています。

当初の目的であったユーザーとの継続的なコミュニケーション(一度きりのコンテンツで終わらず、長期的な関係構築)やパーソナライズされたコンテンツ配信も実現できました。今回のLINEの取り組みについては社内からも高い評価を得ているとのことです。

ai-lifemap

新倉さん:
「AI進路サポーターβ」を利用した高校生からは「コレくまに相談して心が軽くなりました」など温かい感想が寄せられています。

AIに相談する場合は恥ずかしさや否定される恐れを感じずに、素直に自分の思いを表現できるように思います。今回の取り組みで高校生の進路に関する不安を軽減できているのは嬉しいです。またAIサポーター経由での資料請求もあり営業成果にも繋がっています。

今後の取り組み

HubSpotとLINEを連携し、ユーザー(高校生)との継続的なコミュニケーションの基盤が整ったライフマップ社。今後の取り組みについて島田さんと新倉さんに尋ねました。

島田さん:
今後は新規顧客獲得だけでなく、資料請求後のフォローアップにも注力したいと考えています。資料請求から進路決定まで、ユーザーに寄り添い続けられるような仕組みづくりを目指していきたいです。

現状、学校を検索するためにはWebページに誘導させる必要があるのですが、LINE内のチャットボット上で簡単に検索できるようにすることを計画しています。ユーザーの利便性を高めLINE内でのエンゲージメントを増やすことが目的です。またLINE通知メッセージを活用して、資料請求者をより効率的にLINEの友だち追加に誘導することを検討しています。

新倉さん:
LITTLE HELP CONNECTには分析機能の強化を期待しています。リッチメニューのクリック率やステップ配信の各メッセージの開封率など細かなデータを取得できたり、期間設定や時系列などのより柔軟な分析ができると施策の改善にとても助かります。

また現在のAI進路サポーターβをさらに発展させ、より高度な進路相談や情報提供をしていきたいです。これからの改善を楽しみにしています。

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記事執筆:川野忍

LITTLE HELP CONNECTについて

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