人材サービス
ポート株式会社

LINE経由のイベント参加率が40%に、売上は8倍近くに成長

顧客IDを一元管理したい

プロジェクトの概要

導入前の課題
  • MAツールとLINEの顧客情報がバラバラになっていた
  • 顧客情報にもとづいたLINEコミュニケーションができなかった
  • 結果に結びつくLINE施策を打てなかった
導入プラン
  • Enterprise
  • 導入して3年
導入後の成果
  • LINE経由の売り上げが8倍近くに
  • LINE経由のイベント参加率が40%に
  • LINE施策を評価されて社内で表彰された(MVP)

取り組みの内容

提供事業

株式会社ポートは学生をターゲットにしたメディア『就活会議』(https://syukatsu-kaigi.jp/)と『キャリアパーク』(https://careerpark.jp/)を運営しています。これらのメディアで年間40万人の就活生の母集団を形成しており、企業採用の支援や人材サービス集客の支援を行っています。

◆採用のご支援について
https://careerpark-agent.jp/corporate

◆集客のご支援について
https://careerpark.jp/service/

導入の背景

社内のMAツールをPardotからHubSpotに乗り換えたタイミングでLITTLE HELP CONNECTを導入しました。LITTLE HELP CONNECTを利用する前はLinyを利用しており、一時的に併用していたこともありました。しかしカスタマイズの自由度が高いことが決め手となりLITTLE HELP CONNECTにLINE運用を一本化しました。具体的には、学生がLINEで友だち登録した瞬間に分岐させたり、それぞれにメッセージを送るといった細かなオートメーションを実現できる点が気に入りました。

LINEの活用目的は主にふたつ。企業の説明会へ学生を送客するためと、キャリアアドバイザーとの面談につなげるためです。企業説明会への送客を担当するチームは20名で、LITTLE HELP CONNECTのユーザー数は5名です。残りの15名は電話でフォローを行います。

活用方法

LINE施策の効果を最大化するために、トリガー設計、定時配信、リッチメニューごとに担当者を置いています。専任の担当者を置くことで、PDCAを可能な限り早く回して運用を改善できるようにしています。

以前のツールにも簡単なセグメントやトリガーを設計する機能はありましたが、LITTLE HELP CONNECTのように細かなカスタマイズはできませんでした。今はHubSpotのCRMを踏まえて自由にセグメントを作成でき、ユーザーのアクションに基づいたトリガーの設計まで、ものすごく細かくカスタマイズできています。友だちの流入経路はもちろん、特定のウェブページのページビューやクリックもトリガーにできるので、「特定のページでクリックしたら10分後に友だちにLINE配信する」などの運用を実現することができました。

リッチメニューの切り替えにも力を入れています。特定の条件でセグメントした学生に曜日ごとにリッチメニューを出し分けて、バナー広告のように活用しています。リッチメニューのテンプレートはデザイナーが作っており、それを専任の担当者がいつでもカスタマイズできるようにしています。

リッチメニューの管理画面
リッチメニューの管理画面

配信するLINEメッセージ数は、企業からご依頼いただいた案件数やリストの友だち数を元に決めています。学生さんの就活は期間が限定されているので、配信の頻度は1日5~6回と一般的な基準よりかなり多いほうかもしれません。配信数が多い分、無闇に配信を打つのではなく、細かく条件を設定して意味のある配信になるように心がけています。

多くの配信をするため残念ながらブロック率は低くありません。しかし、それを上回るペースで友だちの新規獲得に努めており、配信数を減らすことは今のところは考えていません。

運用全体で注意していることは、学生の気持ちに寄り添ったLINE運営をすることです。ユーザーフレンドリーを大切にしているので、煽るような内容や、下品なメッセージは配信しないようにしています。

導入のメリット

やはりメールと比較してLINEのメッセージ開封率は2〜3倍ととても高いです。

また、HubSpotのCRMやワークフローを元にLINE配信を打てるので、誰にどんなLINEを配信したいかが決まれば、そのまま施策に落とし込むことができます。その結果、LINE経由のイベント参加率は30%から40%へ伸びました。以前使っていたツールと比較すると、LINE経由で発生するマージン額だけで170万円から1300万円へと8倍近く増えています。

効果の計測が簡単にできることも大きな魅力です。毎回配信の効果を確認することができ、チームで意見を出し合いながら日々の運用を検討できるようになりました。これまでLINE運用は効果が見えにくいと感じていましたが、LITTLE HELP CONNECTで効果を定量的に可視化できたことで、工夫の幅が広がったと実感しています。

LITTLE HELP CONNECTで高いLINEの効果を実現できたため、今ではLINE運用に関わるメンバーは兼任しながらの1名体制から30人弱の体制にまで成長しました。

評価のポイント

導入後、比較的スムーズにLINE登録してくれた学生とHubSpotの情報を連携できたことで様々な施策を開始できたと思います。ちょうどLITTLE HELP CONNECTを導入したタイミングが、新規の学生の集客に力を入れる10月頃でした。学生の情報は既にHubSpotに存在するものが多く、メールアドレスで簡単にLINE友だちとの連携ができました。

導入後のサポートも手厚いものでした。専任のカスタマーサポートが付いてくれて、定期的にミーティングをしてもらうなど「ここまでやってくれるんだ」と驚くほどの、きめ細やかな対応をしていただきました。定期的なやりとりでこちらの要望を拾い上げて、改修までスピード感をもって進むんです。データのエクスポート形式の改修などは、作業工数を大きく改善できました。

今後の取り組み

LINEで定量的な成果を見られるようになったおかげで、メンバーもアイデアをいろいろ試してみたいと、各自が考えて行動できるようになりました。現在は説明会の予約をLINEからできるようにするための取り組みを進めているところです。

今後はLTVを測るためにLITTLE HELP CONNECTからデータをはきだして分析できるようにしたいです。それとビジュアルエディターでJSONを動かせると嬉しいですね。メールツールにはコードを直接いじる画面とデータを併用するものがありますが、そういうイメージです。これからはエンジニア以外もコードに触れるようになってくると思うので、作る自由度が上がることを期待しています。

LITTLE HELP CONNECTについて

さらに詳しく知りたい方へ